消費者金融、銀行、キャッシングサイトの担当者がざっくばらんに座談会!【後編】

前回はブラックリストに対する対応までをお伝えしてきました。

 

後半も引き続き銀行VS消費者金融の座談会をお送りいたします。

管理人
それでは後半もよろしくお願いします!

消費者金融・銀行
よろしくお願いします!

 

専業主婦について

管理人
それでは専業主婦への貸付について消費者金融さんと、銀行さんの対応をお聞かせ願えますか?

消費者金融
消費者金融はもう総量規制が全てです。
専業主婦には貸せませんね。

管理人
やっぱりそうなんですね。
配偶者貸付制度とかを利用しての貸付も行わないんでしょうか?

消費者金融
そこはもう、やらないですね。
専業主婦という時点で大きな金額は貸せませんので、わざわざ配偶者貸付の制度を使ってまで貸すというのが工数的に赤字になっちゃいますから。

 

昔は主力のお客さんでしたけどね。
昔はポスティングとかよくやっていて、もう「団地妻」を狙えということわざがあるくらいでした(笑)
なのでポスティングするなら団地を回れが鉄則でしたね。
まあそういったものが問題になって総量規制もできたわけですが・・・

管理人
昔はそうだったのか・・・
今はアコムさんとかプロミスさんとか大手になると規約に専業主婦への貸出はしないって書いてありますもんね。
やっぱり専業主婦は銀行なんですか?

銀行
はい、貸せますよ。
ただし、ここからは銀行によっても違うかもしれませんが、旦那さんの同意を得ていることが前提で旦那さんの仕事や年収で審査をします。

管理人
やっぱり、旦那さんの許可はいるんですね。

銀行
そうですね、ただあくまで前提なので・・・
どうしてもバレたくない奥さんとかもいますし、教育資金とか正当な理由があれば銀行としては善処をするというところです。
ただ、限度額は上限がかなり低いですけどね。
30万・・・よくても50万円とか・・・

管理人
なるほど、前提が大事(笑)
そういう前提でやっていると旦那さんに在籍確認が行くことはないんですか?

銀行
まれにですが、ありますね。
旦那さんの会社が聞いたこともないようなところだったり、ちょっと怪しいなと思ったときにかけるといった感じです。

 

在籍確認について

管理人
ちょうど在籍確認の話が出たのでそこについてもお伺いしたいんですが。
先ほどの流れで銀行さん、在籍確認時は銀行名を名乗ったりするんですか?

銀行
そうですね。
担当によって違うかもしれませんが、きちんと銀行名を名乗って電話していました。
ただ、ローンの性格にもよります。
カードローンでは、さっき話したように旦那さんの情報が怪しいとか本人の勤務状況が怪しいと言った場合以外は在籍確認は行っていませんでしたね。
住宅ローンなどは必ずやりますが。

消費者金融・管理人
えっ!?カードローンやらないの??

銀行
個人向け融資のトラブルの原因って在籍確認のときに起こること多いんですよ。
なので、基本的におかしな点があっても本人に確認して、必要な証明書を発行してもらったりと電話せずに済む方法を取ります。
ただ、それに時間がかかる場合とかは、「もう会社に電話して聞いてもいいですか?」となることもありますけどね。

管理人
へぇー!銀行さんはその辺は必ずやるもんだと思ってましたがそうではないんですね。
消費者金融はどうですか?

消費者金融
在籍確認は必ずやりますよ。
そして必ず個人名でやりますね。
社名出しちゃうと大トラブルに発展するので(笑)
このあたり消費者金融では決まりみたいなもんでしたね。

管理人
なるほど。
昔、在籍確認用のダミー会社流行ったことあったの覚えてます?
ああいうのって消費者金融の方たちには分かるもんなんですか?

消費者金融
なんとなく怪しいのはわかりますね。
そういう時は
「第3ユニットの〇〇さんいらっしゃいますか?」
みたいに適当な部署名で問い合わせるんです。
「外出しております。」
とか定型文が帰ってきたら、詐欺のダミー会社確定ですね。
当然審査には通りません。

 

消費者金融って金貸し専門の会社なので貸し倒れには本当に敏感なんです。
なのでこういった詐欺とかは絶対引っ掛からないように気をつけてました。
そして詐欺を見つけた場合は必ず警察に通報は徹底してましたね。

銀行
絶句・・・
そういうのってあるんですね・・・
僕は人間はみんな基本はいい人と思って仕事をしてきたかもしれないです。
気をつけなければ・・・

消費者金融・管理人
爆笑

管理人
銀行さんにも質問なんですが、在籍確認を行うときに「いま外出しています」と言われたらそれでOKになるんですか?

銀行
そもそも「いますか?」という質問をしないですね。
「この方は何年から御社で働いていますか?」
と言った聞き方です。
それで正しい内容を言われたら多分信じちゃいます(汗)

管理人
やっぱり、こういったところのノウハウをみても、貸金業としては消費者金融さんに一日の長があるということですかね。

銀行
返す言葉もございません(笑)

 

債権回収について

管理人
これは特に消費者金融さんに伺いたいんですが、債権回収についてです。
今はいろいろうるさいと思いますが、昔ってどうだったんですか?

消費者金融
そんな酷いことはしなかったですよ。
お客さんには常に優しく法令の範囲内での取り立てをしていました(笑)
ただ、取り立て担当はスキンヘッドに金髪、パンチパーマが当たり前でしたけどね。

 

ある会社ではパンチパーマにすると5000円もらえるという「パンチ手当」があったりとか(笑)

管理人
パンチ手当!?
怖い格好はデフォなんですね(笑)

消費者金融
そうですね(笑)
ただ、過去にひどい取り立てを行ったとニュースにもなった事があると思うんですけど、あれってでっち上げもあったりしますから。
大手でそこまでヤクザみたいな取り立てをするところはなかったはずです。

管理人
具体的にはどのような?

消費者金融
法的に督促連絡は8時以降という決まりがあったので、念には念を入れて8時10分に一斉に電話開始です。
電話に出ずに2~3日つながらないような人には郵送しちゃいます。
それも社名を出さずに「親展」の封筒で。
これが結構クレームになるんですけどね(笑)

管理人
あれって開けますよね?
オカンは(笑)

消費者金融
開けますね、オカンは(笑)

管理人
僕が借金していた頃は、そういうのが嫌だったんで期日の3日前には自分から電話して連絡していました。
「すいません、間に合いそうにないんですが・・・」
って(笑)

消費者金融
めっちゃいいお客さんですよ!それは!
こちらとしては本当に助かるんです。
返す意思も確認できますからね!

管理人
複雑ですけど・・・(笑)
ありがとうございます。

 

話を戻しますね。
郵送しても返済がない人への対応ってどうなるんですか?

消費者金融
そこではじめて集金に行くわけです。
パンチ手当が効果を発揮するのはここですね(笑)
ただ、ここでも横柄な態度は取ってはいけないと決められていました。
あくまで怖い人が丁寧に集金をするという形(笑)

管理人
それは怖くても丁寧でも払っちゃいます(汗)
なるほど、昔の怖い取り立てというのもわざと怖い格好をしていたりするだけで、迷惑行為になるようなことをするわけではなかったんですね。

消費者金融
そうですね。
それやっちゃうと闇金と一緒なので・・・

管理人
実は酷い取り立てをしていたと思ってました(汗)
ちなみに銀行さんはどうなんですか?

銀行
銀行も消費者金融さんと流れは一緒ですよ。
ただ電話はコールセンターが行っているので、そこでたまった過去の延滞やトラブルがあった人のデータは確認していました。
そのうえで、翌日ではなく当日の夕方には電話していましたね。
「今日返済日でしたが大丈夫ですか?」
って。
だいたいそういうお客さんは延滞の常連さんなので(笑)

 

で、1週間位までは待ってから督促はがきを送っちゃいます。

管理人
当日って早いですね(汗)
集金へはどのタイミングで行くんですか?

銀行
集金ではなく入金依頼ですね(笑)
銀行員は現金を受け取れないし、経理上面倒のほうが多いので・・・

 

入金依頼に行くタイミングははがきの郵送と同じタイミングです。

管理人
はがきと同時って消費者金融さんより早いですね(笑)

銀行
怖い格好はしないですけどね。
まあ、その辺は取り立てというより状況確認も兼ねてますから。
銀行は保証会社を通してるんで貸し倒れても保証会社から補填ありますからね。

消費者金融・管理人
うわー!えげつない!!
ちょっとそれは冷たいんじゃない??

銀行
冗談ですよ!(笑)
ただ、根底には保証会社がいる安心感があるので、お客さんに執拗に取り立てるということはしないんです。
ただ、中には毎月集金に行ってたら人生相談とか仕事がうまくいかない悩みを聞いたりすることがあって、一緒に仕事探したりとか、面接に送り迎えしたとかありましたもん!

 

ね?冷たくないでしょ??

消費者金融・管理人
(笑)

 

 

総量規制について

管理人
冗談はさておき、ここまで話を聞いた感じでは消費者金融さんは昔の話は置いておくとして、今は法律でガチガチに決められた貸金業法の中でどうお金を貸していくかということと、法律のくくりがある部分の融通は全く利かないという感じですね。
逆に銀行さんは貸金業法で縛られないこともあって、それなりに幅が広い。
なんだか自由にやってるなぁという印象を持ちました。

 

正直なところ世間の印象とは逆なんじゃないかなと思いますがやっぱり総量規制の影響なんでしょうか?

消費者金融
そうですね。
総量規制が全てです。
これができてから本当にガチガチになってしまいましたから。
それまでは結構自由だったんですよ。
街金ってあまり印象が良くないフレーズかもしれませんが、「街の金貸し屋さん」ならフランクですよね?
本当にこういった部分ではお金を借りたい人たちに柔軟な対応が昔はできていたと思います。
ただ、ネガティブな部分があったのは確かですから法改正は当然の流れだったのかもしれません。

 

ちなみに、消費者金融がバタバタと潰れていった背景に総量規制で年収の3分の1しか貸せなくなって貸付額が下がったこと、過払い金請求で利益を圧迫したことがありますが、もう一点大きな要素があるんです。

管理人
もう一つの要素?
それはなんですか?

消費者金融
消費者金融の資金調達は銀行からしているんですが、業種として借りづらいところがあるんです。
なので結構な高金利で資金調達をしていたんですよ。
総量規制前の消費者金融の金利が高かった理由の1つはそもそも貸付金を銀行から高金利で借りていたからというのもあるんです。

 

ところが、総量規制で最高金利が18%に決められた時点で成り立たない業者は多数あったはずです。
多分ですけど、20%くらいが採算の分岐になるはずなので。

 

アコムさん、プロミスさんが変わらず大手として2トップでいるのは、銀行とタッグを組む事で資金調達を容易にしたことも大きな要因なんです。

管理人
ほほぉ、資金がそもそも高金利だったなんて全然知らなかったです。
そこは全然クローズアップされていないんですね。

銀行
私も全然知りませんでした(汗)

 

ちなみに銀行は総量規制対象外だからとかはそこまで意識してないです。
とにかく銀行は今とても苦しいんです。
法人への貸付がなかなか伸びずに収益構造は悪化していますし、保険の手数料開示しろとか、地銀への金融庁の締め付けもきつくなってきています。
そんな中のマイナス金利ですから、とにかく苦しい!
だから個人向け融資を伸ばしたいんですね。
住宅ローンなどに比べれば高金利ですし、高額融資ができなくても数が稼げますからね。
なので消費者金融さん側からすれば、シェアを取られて苦しいんでしょうが、銀行も生き抜くためにそこの分野に傾倒していくしかないのかなと・・・

管理人
なるほど、総量規制うんぬんではなく生き残るために必須なのが個人向け融資のカードローンなんですね。

銀行
その通りです。
ただ、背景がどうあれ、お金を貸す以上、お金に困った人をなんとかしてあげたいという気持ちはちゃんとポリシーとして持っています。
それは消費者金融さんも同じだと思いますが。

消費者金融
そうですね。
借りたい人には最大限なんとかしてあげたいってのが人情ですからね。

管理人
時代に翻弄されながらも消費者のことを考えていらっしゃったんですね!
少し感動しました(泣)

消費者金融・銀行
少しかい!(笑)

管理人
本日はお忙しい中貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。

消費者金融・銀行
ありがとうございました!

 

はみ出し面白エピソード

対談の中では書ききれなかった面白いエピソードなどを紹介します。

 

集金に行ったら芸能人

消費者金融
返済が遅れて確認できないから集金に行ったんですけど、玄関からでてきたのがある青春ドラマに出ている役者さんでした。
こちらは本名しか把握していないから顔見るまで気づかなかったんですけど、
「〇〇さんですか?」
「そうです。」
って(笑)
いつ払えるのか聞いたら、
「来月撮影があるからその後なら・・・」
「いやいやそんなに待てないよ」
「じゃあ実家に相談してみます。」
「じゃあ今からかけて下さい。電話番号何番ですか?」
で実家の親に払ってもらったことがあります。
その方は今でも役者として活躍していらっしゃいますよ。

 

あなた教師ですか?

消費者金融
キャンペーン中で契約ノルマがあるときって結構無理して通すことはありました。
例えば、水商売の女性とかは普段は通さないんですけど、
「勤務先は〇〇女学園・・・」
「学校ですよね?職種に教師と書いてもらっていいですか?」
とか、そんなわけなくても貸付できるところまで誘導しちゃったり(笑)

 

※今では絶対にありえません

 

アイフルのテープはでっち上げ?

消費者金融
確かあのテープ(法改正のきっかけになった汚い言葉で相手を罵り督促する内容)って保証人に対するものだったと思うんですが、その保証人の方が最初から引っ掛け目的で挑発してたみたいなんですよ。
そしてヒートアップして声を荒げたところからメディアに流されてしまったというオチがあるんですね。
僕の経験上ですが、督促の電話で声を荒げるなんて一度もしたことがありませんから。

 

前編はこちら>>