消費者金融、銀行、キャッシングサイトの担当者がざっくばらんに座談会!【前編】

今回、元銀行と元消費者金融の社員だった方とキャッシング大全管理人の3者でざっくばらんに話す機会を得ることができ、貴重な情報を聞いてくることができましたのでお伝えしていこうと思います。

 

銀行と消費者金融の違いや、ここでしか聞けない裏話など盛り沢山なのでぜひ読んでみてくださいね。

 

 

登場人物紹介

キャッシング大全管理人
キャッシングやカードローンなどお金を借りるためのサイト運営者。
実際にキャッシングをした経験も豊富でユーザー目線の運営で定評がある。自分で言う(笑)

元消費者金融営業マン
過払い金の影響で倒産した某消費者金融でやり手の営業だった過去を持つ。
一昔前の消費者金融の実態を内部から知る男である。

元銀行員
最近まで某銀行に勤めていた元エリート銀行マン。
最新の銀行カードローン事情を最もよく知るのが彼である。

 

インタビュー形式で座談会開始!

キャッシング大全管理人(以降管理人)
今日は貴重な機会を設けて頂きありがとうございます!
ざっくばらんに皆さんの経験と知識をばらまいていってほしいのでよろしくお願いします!

元銀行融資担当者(以降銀行)
元消費者金融融資担当者(以降消費者金融)
よろしくお願いします!

 

審査通過率について

管理人
それでは、まず最初にお聞きしたいのが審査通過率についてです。
銀行さんと消費者金融さんの違いについてお話いただけますか?

消費者金融
そうですね、今の消費者金融の審査通過率は大体30%〜40%といったところですね。
私が現役で働いていた時代は40%〜50%だったので、少し厳しくなっているかなと思います。

管理人
やっぱり総量規制の影響なんでしょうか?

消費者金融
それも大きいのは間違いないんでしょうけど、申込みルートの違いですかね?
昔は店頭申込みで人対人でしたから、貸す方もなんとかして貸してあげたいというのがありましたから・・・
今の個人向け融資はもうネットが主体なんで書類に不備があったら落ちますし、基準に少しでも達していなかったら落ちてしまいます。
人の気持ちが入る余地が無いのも原因の1つですね。

管理人
なるほど、申込みの形も変わったせいというのがあるんですね!
銀行さんはどうですか?

銀行
銀行の場合は金利が低いので審査基準を高く設定しないと赤字になってしまうんです。
ですから、審査通過率は低いところで10%、高いところでも30%といったところですね。
消費者金融とも共通する部分ですが、やっぱり店頭で営業と話してからのほうが通過率が若干高いかもしれません。
ただ、人員の削減、コストの削減が進んでいるので、銀行でもネット申し込みに誘導するパターンが増えているのは間違いないです。

管理人
消費者金融も銀行も多少審査通過率が下がってもネットでの集客を重要視しているということ?

消費者金融
そうですね、若干通過率が下がっても人に会わずに気楽に申し込めるので間口は間違いなく広がりますから。

管理人
確かにネット申し込みなら、誰にも合わずにお金を借りれちゃいますもんね。
借金を内緒にしたい人や後ろめたさを感じて手を出せなかった人などにもネットは良いツールになっているということなんですね!

 

審査基準について

管理人
次に聞きたいのが審査基準についてなんですが、まずは年齢の部分からお聞かせ願えますか?

消費者金融
そうですね、年齢は20歳〜70歳まで貸すことはできるんです。
ただ、20〜22歳、60歳以上は限度額を下げざるを得なかったり、審査に通せなかったりと言う場合が多くなちゃいますね。
後は、40歳以上で独身の人は変な人が多くて・・・(笑)
私がいた会社では40歳以上独身というだけでランクダウン評価になっていました(汗)

管理人(39歳独身)
それは・・・
偏見に満ち溢れてませんか?(笑)

消費者金融
まあ他の会社さんは知りませんが、私がいた会社では経験上そうでした(笑)

銀行
たしかにそういう傾向ありますよね(笑)

管理人
ヒドい(泣)
わかりました。結婚できるように相手探しから始めますから!

 

気を取り直して銀行さんは年齢のところどうでしょうか?

銀行
おおよそ、消費者金融さんと変わらないですね。
40歳以上独身はランクダウンという決まりまではありませんでしたが(笑)

 

ただ、銀行は70歳以上であっても相談してもらえれば柔軟に対応していますね。
年金担保ローンを国がやっているので代理で貸してあげたりもできますし、なんとかしてあげたいという意識は常に持っていました。

 

消費者にとって銀行はお金を借りるための最後の防衛ラインなんだっていう意識ですね。
資金繰りの相談に乗ったり、いろんな制度を利用してなんとかならないかを検討したりと相談者さんがお金を借りれる道を一緒に探すというのは結構ありました。

管理人
なるほど!
消費者金融さんは年齢の枠内で、銀行さんは枠外でも柔軟対応なんですね!
なんだかイメージが違ったなあ。

消費者金融
そのあたりは消費者金融は貸金業法に縛られている分きちんとしてますね。
70歳を超えてたらもうかせないです。
ただ年齢制限ないならなんとか貸してやろうという意識でやってました。

管理人
どちらもなんとかして貸してあげたいという気持ちでやっているんですね!
お金に困っている人たちにはホント心強いと思います。

 

年収や職業での基準ってどうなんでしょう?

消費者金融
僕が消費者金融に勤めていた時代は、いろいろ緩やかな時代だったので、窓口に来た人にもホント緩やかな対応をしていました。
年齢や年収で設定される限度額がどうしても決まってきてしまうので、こちらでうまく誘導してあげるんです。

管理人
誘導ですか??

消費者金融
そう誘導です(笑)
例えば国民健康保険で年収240万円の人が50万円借りたいとします。
ただ、国民健康保険というだけで貸せる限度額は下がってしまうんです。
このあたりはどうしようもないので、年収を上げるんですよ。
「月収20万円です」といわれれば、「じゃ、税込み25万円ですね」と(笑)
そんなわけないんですけど、借りたい人は「え、はい・・・」となるんですね。

 

「じゃあ、ボーナス含めると年収にして350万円ですね」
と言えば、大体の人は
「まあ、それくらいです」
となるんで、240万円が350万円になるまでこちらで誘導するんです。
そうすると借りたい50万円を貸せるレベルまで引き上げることができますからね。

 

今の時代にそれをやってる業者はいませんけどね。
金融庁にちょっと調べられたら営業停止になりますから。
それにネットでの申込みが主流なんで、お客さんの入力内容がデータとして残ってしまうのでできないんですよね。

 

昔はホント緩やかな時代でした(笑)

管理人
そんな時代があったんですね!
貴重なお話ありがとうございます!!

 

銀行さんはどうですか?

銀行
確かに国保と社保で出せる限度額は変わってきますね。
ただ、いろんな相談にはのりますけど、消費者金融さんほど緩やかではないです(笑)
まあ、緩やかだった時代を知らないのでわかりませんが。

管理人
どちらにせよ、今の時代はそんな甘い話はないということですね。

消費者金融・銀行
そのとおりです。

管理人
では、職業などで審査に違いはでますか?
消費者金融
消費者金融の場合、職業ってある程度から上はあまり評価変わらないんですよ。
ちゃんとした人なら貸すというスタイルなので、上場も中小も関係ないし、医者でも弁護士でも一般企業の正社員と評価に違いはでません。
逆に下のほうが細分化されています。
国保だと社保の80%程度になってしまったり、派遣やバイト、日雇いなどでランクが変わったりします。

銀行
銀行もそのあたりは一緒ですね。
貸せるレベルの人って、後は年収次第でどこまで出すかなんですよ。
逆に国保の人や、バイトなどの非正規雇用の人たちへの融資額は制限かかっちゃいますね。

管理人
そうなんですか!?
公務員とか医者とかはすごい評価高いのかと思ってました。

銀行
評価高いのは間違いないんですよ。
ただ、貸せる層の人ならそこまで詳細に見ないということです。
限度額を決めるときに見るくらいなんです、貸し倒れの危険が少ないですからね。

 

例えば、
医者、公務員、大学教授なんかは最高ランク、一般上場企業、中小企業などの順にスコアリングされていくんですよ。

管理人
なるほど貸し倒れがいちばんこわいですもんね!
逆に貸し倒れ率が高い職業とかあるんですか?

消費者金融
タクシー、新聞配達、港湾労務者あたりですかね。
離職率が高くてすぐに飛んじゃうんですよ(汗)

 

後は先物取引の営業、保険の営業、水商売、とかは貸し倒れ高いですね。
先物の会社の人って損失を被らなきゃいけないからよく借りに来てましたよ。
こっちもそれ分かってるからなかなか貸しにくかったですけどね。

管理人
へぇ!
職業によっても色々あるんですね!

銀行
そうですね。
安定感がない職業の方には貸しにくいです。
国会議員とか貸しにくいですから(笑)

管理人
国会議員!?

銀行
はい。
任期が短いですし、いつ衆議院や参議院が解散するかわからないですから安定とは程遠いんです。
任期切れたらニートですからね、あの方たちは(笑)

管理人
国会議員の話は意外でした!
任期の話が出ましたが、勤務期間(勤続年数)ってどんな感じで評価されるんですか?

消費者金融
私が働いていた会社では、半年、1年、3年で区切ってました。
3年以上なら何年でも評価は同じです。
半年以内にはなかなか貸せませんでした。

銀行
銀行だと一応2年というのを最低ラインにしていました。
僕がいた銀行は、ですけどね。
ただ人それぞれ事情があるので、2年未満の人でも事情次第で相談にはのっていました。

管理人
ふむふむ、銀行さんって敷居は高いけど、敷居を跨げない人にも手を差し伸べてる感じなんですね。
なんかお堅いイメージだったけど優しいんですね(笑)

銀行
銀行だってなんとか貸さないと利益出ませんからね(笑)

 

 

だから僕達って本人の名前とか年齢なんかより先に、健康保険証を確認するんですよ。
健康保険証ってその人の情報が詰まっているんです。
社保か国保か?
勤務先と勤続年数
それがわかれば年収や安定性も大体わかっちゃいますから。
健康保険証があれば審査の結果がわかると言っても過言じゃないんです(笑)

消費者金融
だから、健康保険証を提出しようとする人いても、「免許証だけで大丈夫です」とか言って断ったりしましたから。

管理人
えっ?
なんでですか??

消費者金融
社会保険証の7番以内って貸付禁止だったんですよ。
若い番号だとほぼ会社役員ですからね。
法人代表や会社役員も貸付がしにくいんですよ。
安定感がない場合多いですからね。
ちらっと見て7番以内だったらしまってもらいます(笑)
貸せなくなっちゃうんで。

銀行
そういうのありますね。
後、任意記入の覧は書かないでおいたほうがいいとか(笑)
役職とか書かれたら逆に貸せなくなっちゃったりしますんで。

管理人
なにそれ?めちゃくちゃ面白いじゃないですか(笑)

銀行
やぱり、普通のサラリーマンの方が一番安定していて貸しやすいんですよ。
自営の方とかは貸しにくかったです。

消費者金融
消費者金融の場合は個人事業主の方には寛容でしたよ?

銀行・管理人
えっ??そうなんですか!?

消費者金融
貸し倒れ率が意外と低いんですよ。
会社によって違うかもしれませんけど、統計データからそうでているので・・・
なぜかわかりませんが(笑)

管理人・銀行
へーーーー!知らなかった!

信用情報について

管理人
それでは審査基準のうちになると思いますが信用情報についてお伺いしたいと思います。

消費者金融
基本的にはJICC、当時は情報センターと呼んでいましたが、そこで情報を取得して事故情報があればアウトでしたね。
当時は各信用情報機関の連携もされていなくて、事故情報以外には消費者金融の借入件数だけチェックしていましたね。
信販系のCICとかもあるんですけど基本JICCだけでした。

銀行
銀行はCIC、JICC、全銀協の3つ全部チェックしてます。
クレジットカードの利用履歴も過去の借入状況も全部洗い出しますね。
事故情報はあれば論外ですが、厳しくチェックしてました。

管理人
やっぱり、事故情報には厳しいんですね。

銀行・消費者金融
ブラックの人には貸せないですよ。

銀行
今って結構細かく見れるんですよね。
基本返済金額以下の返済とか・・・

管理人
基本返済以下の返済とは何でしょうか?

銀行
例えば、毎月1万円の返済をしなければいけないところ、7千円しか返せなかった場合のことを言うんです。
昔は7千円でも返済していればわからなかったんですけど、今の時代こういうのも分かっちゃうんですよね。
わかる情報が30日以上の遅延からしかなかったですから。

消費者金融
消費者金融の場合、ブラックでさえなければなんとか貸付まで持っていきましたけどね。
額は変わりますが少しでも融通をきかせるのが仕事でしたね。
ただ、時代が変わってるんで今の消費者金融って相当クリーンですよ。
銀行よりは通りやすいのは間違いないですが、そういう所が生き残ってるんですよね。
ただそのせいで借金に困って達いかなくなる人もいると思いますから一長一短じゃないかと・・・

管理人
確かに国の言うことも理解できるけど、煽りを受けている人もいるのは間違いないですね・・・

 

ちなみに、延滞の信用情報登録って3ヶ月って言われていますが、どのようにされていました?

消費者金融
明確に3ヶ月延滞したら登録しますね。
これはカチッと決まっていました。
ただ、この登録するラインは金融会社や銀行によって差があると聞いたことがありますよ。
銀行さんはどうだったの?

銀行
僕が勤めていた銀行は月をまたいだらアウトでしたね。
3ヶ月とかではなくて月またぎで登録してました。

管理人
それは例えば、返済日が31日で1日遅れて次月の1日に返済した場合でも月またぎですか?

銀行
そうです。
そこは明確に月をまたいだら延滞情報を登録というルールでした。
ですから、遅れそうな雰囲気のあるお客さんには返済日を月初から10日くらいまでに設定させてました。
これも銀行によってルールは違うかもしれませんが、私がいたところではそうだったという話です。

管理人
そこは銀行さんは融通きかないんですね・・・

 

なんか同じ融資の話でもこんなに消費者金融と銀行で違いがあって、思いもよらない情報も知れてめちゃくちゃ新鮮です!
後半もよろしくお願いします!

 

後編に続く>>


専業主婦について

管理人
それでは専業主婦への貸付について消費者金融さんと、銀行さんの対応をお聞かせ願えますか?

消費者金融
消費者金融はもう総量規制が全てです。
専業主婦には貸せませんね。

管理人
やっぱりそうなんですね。
配偶者貸付制度とかを利用しての貸付も行わないんでしょうか?

消費者金融
そこはもう、やらないですね。
専業主婦という時点で大きな金額は貸せませんので、わざわざ配偶者貸付の制度を使ってまで貸すというのが工数的に赤字になっちゃいますから。

 

昔は主力のお客さんでしたけどね。
昔はポスティングとかよくやっていて、もう「団地妻」を狙えということわざがあるくらいでした(笑)
なのでポスティングするなら団地を回れが鉄則でしたね。
まあそういったものが問題になって総量規制もできたわけですが・・・

管理人
昔はそうだったのか・・・
今はアコムさんとかプロミスさんとか大手になると規約に専業主婦への貸出はしないって書いてありますもんね。
やっぱり専業主婦は銀行なんですか?

銀行
はい、貸せますよ。
ただし、ここからは銀行によっても違うかもしれませんが、旦那さんの同意を得ていることが前提で旦那さんの仕事や年収で審査をします。

管理人
やっぱり、旦那さんの許可はいるんですね。

銀行
そうですね、ただあくまで前提なので・・・
どうしてもバレたくない奥さんとかもいますし、教育資金とか正当な理由があれば銀行としては善処をするというところです。
ただ、限度額は上限がかなり低いですけどね。
30万・・・よくても50万円とか・・・

管理人
なるほど、前提が大事(笑)
そういう前提でやっていると旦那さんに在籍確認が行くことはないんですか?

銀行
まれにですが、ありますね。
旦那さんの会社が聞いたこともないようなところだったり、ちょっと怪しいなと思ったときにかけるといった感じです。

 

在籍確認について

管理人
ちょうど在籍確認の話が出たのでそこについてもお伺いしたいんですが。
先ほどの流れで銀行さん、在籍確認時は銀行名を名乗ったりするんですか?

銀行
そうですね。
担当によって違うかもしれませんが、きちんと銀行名を名乗って電話していました。
ただ、ローンの性格にもよります。
カードローンでは、さっき話したように旦那さんの情報が怪しいとか本人の勤務状況が怪しいと言った場合以外は在籍確認は行っていませんでしたね。
住宅ローンなどは必ずやりますが。

消費者金融・管理人
えっ!?カードローンやらないの??

銀行
個人向け融資のトラブルの原因って在籍確認のときに起こること多いんですよ。
なので、基本的におかしな点があっても本人に確認して、必要な証明書を発行してもらったりと電話せずに済む方法を取ります。
ただ、それに時間がかかる場合とかは、「もう会社に電話して聞いてもいいですか?」となることもありますけどね。

管理人
へぇー!銀行さんはその辺は必ずやるもんだと思ってましたがそうではないんですね。
消費者金融はどうですか?

消費者金融
在籍確認は必ずやりますよ。
そして必ず個人名でやりますね。
社名出しちゃうと大トラブルに発展するので(笑)
このあたり消費者金融では決まりみたいなもんでしたね。

管理人
なるほど。
昔、在籍確認用のダミー会社流行ったことあったの覚えてます?
ああいうのって消費者金融の方たちには分かるもんなんですか?

消費者金融
なんとなく怪しいのはわかりますね。
そういう時は
「第3ユニットの〇〇さんいらっしゃいますか?」
みたいに適当な部署名で問い合わせるんです。
「外出しております。」
とか定型文が帰ってきたら、詐欺のダミー会社確定ですね。
当然審査には通りません。

 

消費者金融って金貸し専門の会社なので貸し倒れには本当に敏感なんです。
なのでこういった詐欺とかは絶対引っ掛からないように気をつけてました。
そして詐欺を見つけた場合は必ず警察に通報は徹底してましたね。

銀行
絶句・・・
そういうのってあるんですね・・・
僕は人間はみんな基本はいい人と思って仕事をしてきたかもしれないです。
気をつけなければ・・・

消費者金融・管理人
爆笑

管理人
銀行さんにも質問なんですが、在籍確認を行うときに「いま外出しています」と言われたらそれでOKになるんですか?

銀行
そもそも「いますか?」という質問をしないですね。
「この方は何年から御社で働いていますか?」
と言った聞き方です。
それで正しい内容を言われたら多分信じちゃいます(汗)

管理人
やっぱり、こういったところのノウハウをみても、貸金業としては消費者金融さんに一日の長があるということですかね。

銀行
返す言葉もございません(笑)

 

債権回収について

管理人
これは特に消費者金融さんに伺いたいんですが、債権回収についてです。
今はいろいろうるさいと思いますが、昔ってどうだったんですか?

消費者金融
そんな酷いことはしなかったですよ。
お客さんには常に優しく法令の範囲内での取り立てをしていました(笑)
ただ、取り立て担当はスキンヘッドに金髪、パンチパーマが当たり前でしたけどね。

 

ある会社ではパンチパーマにすると5000円もらえるという「パンチ手当」があったりとか(笑)

管理人
パンチ手当!?
怖い格好はデフォなんですね(笑)

消費者金融
そうですね(笑)
ただ、過去にひどい取り立てを行ったとニュースにもなった事があると思うんですけど、あれってでっち上げもあったりしますから。
大手でそこまでヤクザみたいな取り立てをするところはなかったはずです。

管理人
具体的にはどのような?

消費者金融
法的に督促連絡は8時以降という決まりがあったので、念には念を入れて8時10分に一斉に電話開始です。
電話に出ずに2~3日つながらないような人には郵送しちゃいます。
それも社名を出さずに「親展」の封筒で。
これが結構クレームになるんですけどね(笑)

管理人
あれって開けますよね?
オカンは(笑)

消費者金融
開けますね、オカンは(笑)

管理人
僕が借金していた頃は、そういうのが嫌だったんで期日の3日前には自分から電話して連絡していました。
「すいません、間に合いそうにないんですが・・・」
って(笑)

消費者金融
めっちゃいいお客さんですよ!それは!
こちらとしては本当に助かるんです。
返す意思も確認できますからね!

管理人
複雑ですけど・・・(笑)
ありがとうございます。

 

話を戻しますね。
郵送しても返済がない人への対応ってどうなるんですか?

消費者金融
そこではじめて集金に行くわけです。
パンチ手当が効果を発揮するのはここですね(笑)
ただ、ここでも横柄な態度は取ってはいけないと決められていました。
あくまで怖い人が丁寧に集金をするという形(笑)

管理人
それは怖くても丁寧でも払っちゃいます(汗)
なるほど、昔の怖い取り立てというのもわざと怖い格好をしていたりするだけで、迷惑行為になるようなことをするわけではなかったんですね。

消費者金融
そうですね。
それやっちゃうと闇金と一緒なので・・・

管理人
実は酷い取り立てをしていたと思ってました(汗)
ちなみに銀行さんはどうなんですか?

銀行
銀行も消費者金融さんと流れは一緒ですよ。
ただ電話はコールセンターが行っているので、そこでたまった過去の延滞やトラブルがあった人のデータは確認していました。
そのうえで、翌日ではなく当日の夕方には電話していましたね。
「今日返済日でしたが大丈夫ですか?」
って。
だいたいそういうお客さんは延滞の常連さんなので(笑)

 

で、1週間位までは待ってから督促はがきを送っちゃいます。

管理人
当日って早いですね(汗)
集金へはどのタイミングで行くんですか?

銀行
集金ではなく入金依頼ですね(笑)
銀行員は現金を受け取れないし、経理上面倒のほうが多いので・・・

 

入金依頼に行くタイミングははがきの郵送と同じタイミングです。

管理人
はがきと同時って消費者金融さんより早いですね(笑)

銀行
怖い格好はしないですけどね。
まあ、その辺は取り立てというより状況確認も兼ねてますから。
銀行は保証会社を通してるんで貸し倒れても保証会社から補填ありますからね。

消費者金融・管理人
うわー!えげつない!!
ちょっとそれは冷たいんじゃない??

銀行
冗談ですよ!(笑)
ただ、根底には保証会社がいる安心感があるので、お客さんに執拗に取り立てるということはしないんです。
ただ、中には毎月集金に行ってたら人生相談とか仕事がうまくいかない悩みを聞いたりすることがあって、一緒に仕事探したりとか、面接に送り迎えしたとかありましたもん!

 

ね?冷たくないでしょ??

消費者金融・管理人
(笑)

 

 

総量規制について

管理人
冗談はさておき、ここまで話を聞いた感じでは消費者金融さんは昔の話は置いておくとして、今は法律でガチガチに決められた貸金業法の中でどうお金を貸していくかということと、法律のくくりがある部分の融通は全く利かないという感じですね。
逆に銀行さんは貸金業法で縛られないこともあって、それなりに幅が広い。
なんだか自由にやってるなぁという印象を持ちました。

 

正直なところ世間の印象とは逆なんじゃないかなと思いますがやっぱり総量規制の影響なんでしょうか?

消費者金融
そうですね。
総量規制が全てです。
これができてから本当にガチガチになってしまいましたから。
それまでは結構自由だったんですよ。
街金ってあまり印象が良くないフレーズかもしれませんが、「街の金貸し屋さん」ならフランクですよね?
本当にこういった部分ではお金を借りたい人たちに柔軟な対応が昔はできていたと思います。
ただ、ネガティブな部分があったのは確かですから法改正は当然の流れだったのかもしれません。

 

ちなみに、消費者金融がバタバタと潰れていった背景に総量規制で年収の3分の1しか貸せなくなって貸付額が下がったこと、過払い金請求で利益を圧迫したことがありますが、もう一点大きな要素があるんです。

管理人
もう一つの要素?
それはなんですか?

消費者金融
消費者金融の資金調達は銀行からしているんですが、業種として借りづらいところがあるんです。
なので結構な高金利で資金調達をしていたんですよ。
総量規制前の消費者金融の金利が高かった理由の1つはそもそも貸付金を銀行から高金利で借りていたからというのもあるんです。

 

ところが、総量規制で最高金利が18%に決められた時点で成り立たない業者は多数あったはずです。
多分ですけど、20%くらいが採算の分岐になるはずなので。

 

アコムさん、プロミスさんが変わらず大手として2トップでいるのは、銀行とタッグを組む事で資金調達を容易にしたことも大きな要因なんです。

管理人
ほほぉ、資金がそもそも高金利だったなんて全然知らなかったです。
そこは全然クローズアップされていないんですね。

銀行
私も全然知りませんでした(汗)

 

ちなみに銀行は総量規制対象外だからとかはそこまで意識してないです。
とにかく銀行は今とても苦しいんです。
法人への貸付がなかなか伸びずに収益構造は悪化していますし、保険の手数料開示しろとか、地銀への金融庁の締め付けもきつくなってきています。
そんな中のマイナス金利ですから、とにかく苦しい!
だから個人向け融資を伸ばしたいんですね。
住宅ローンなどに比べれば高金利ですし、高額融資ができなくても数が稼げますからね。
なので消費者金融さん側からすれば、シェアを取られて苦しいんでしょうが、銀行も生き抜くためにそこの分野に傾倒していくしかないのかなと・・・

管理人
なるほど、総量規制うんぬんではなく生き残るために必須なのが個人向け融資のカードローンなんですね。

銀行
その通りです。
ただ、背景がどうあれ、お金を貸す以上、お金に困った人をなんとかしてあげたいという気持ちはちゃんとポリシーとして持っています。
それは消費者金融さんも同じだと思いますが。

消費者金融
そうですね。
借りたい人には最大限なんとかしてあげたいってのが人情ですからね。

管理人
時代に翻弄されながらも消費者のことを考えていらっしゃったんですね!
少し感動しました(泣)

消費者金融・銀行
少しかい!(笑)

管理人
本日はお忙しい中貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。

消費者金融・銀行
ありがとうございました!

 

はみ出し面白エピソード

対談の中では書ききれなかった面白いエピソードなどを紹介します。

 

集金に行ったら芸能人

消費者金融
返済が遅れて確認できないから集金に行ったんですけど、玄関からでてきたのがある青春ドラマに出ている役者さんでした。
こちらは本名しか把握していないから顔見るまで気づかなかったんですけど、
「〇〇さんですか?」
「そうです。」
って(笑)
いつ払えるのか聞いたら、
「来月撮影があるからその後なら・・・」
「いやいやそんなに待てないよ」
「じゃあ実家に相談してみます。」
「じゃあ今からかけて下さい。電話番号何番ですか?」
で実家の親に払ってもらったことがあります。
その方は今でも役者として活躍していらっしゃいますよ。

 

あなた教師ですか?

消費者金融
キャンペーン中で契約ノルマがあるときって結構無理して通すことはありました。
例えば、水商売の女性とかは普段は通さないんですけど、
「勤務先は〇〇女学園・・・」
「学校ですよね?職種に教師と書いてもらっていいですか?」
とか、そんなわけなくても貸付できるところまで誘導しちゃったり(笑)

 

※今では絶対にありえません

 

アイフルのテープはでっち上げ?

消費者金融
確かあのテープ(法改正のきっかけになった汚い言葉で相手を罵り督促する内容)って保証人に対するものだったと思うんですが、その保証人の方が最初から引っ掛け目的で挑発してたみたいなんですよ。
そしてヒートアップして声を荒げたところからメディアに流されてしまったというオチがあるんですね。
僕の経験上ですが、督促の電話で声を荒げるなんて一度もしたことがありませんから。

 

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