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奨学金の返済を巡る問題について学生から金融ライターになった自分が思ったこと

 

大学などに進学する際に、奨学金を利用される方もいらっしゃると思います。
現在では、大学生の二人に一人がこの奨学金を利用しています。

 

かくいう自分も過去に奨学金を借り、現在返済をしている一人。
今回は現在奨学金を返済中のJinが、金融ライターになって気付いた奨学金のあれこれについて取り上げていきます。

 

2020年春から奨学金の制度が変更!気になるメリット・デメリットまとめ

 

コロナウイルスによる影響を受け、収入が減ってしまい学費の支払いが難しい方もいるかもしれません。

 

現在そのような方を対象にした給付・融資制度の受付が始まっています。

 

しかしそうした制度は申し込みから借入までに時間がかかってしまうのが特徴。

 

また融資をうけられたとしても、通う学校の学費や経済状況によってはまだ足りないという方もいるでしょう。

 

そこで公的融資を受けるまでのつなぎ融資・学費の補助として、即日融資が可能な消費者金融のカードローンを利用するのも一つの方法です。

 

初回30日間無利息サービスがあるため、公的融資での借入後、消費者金融でつないだ分は無利息で返済できます。

 

融資を急がれる方はプロミスアコムなどの消費者金融を検討されるとよいでしょう。

 

 

 

 

Jin(キャッシング大全専属ライター)

 

アニメ・ソシャゲが趣味のオタク。金融だけでなく、政治やら経済やらにも関心がある模様。現在半泣きで奨学金を返している20代なのはここだけの話。

 

私の奨学金の借り入れ・返済状況

 

本題に入る前に、まずJinが奨学金をいくら借り、毎月どのくらいの額を返済しているのかについてお話しておきますね。

 

奨学金は無利息の「第一種奨学金」、利息有りの「第二種奨学金」の二つがあるのですが、Jinが借りているのは第二種奨学金。

 

計480万円を借り、そのすべてを学費に充てていました。
上の写真には載っていませんが、毎月の返済額は2万円です。
卒業したのが2018年なので、ここから2038年まで返済を続ける模様。(長すぎる…!)

 

金利については固定金利と変動金利の二種類から選ぶことができます。
Jinの場合は変動金利を採用しており、当時の適用金利は0.01%です。

 

令和元年度(2019年4月1日~2020年3月31日時点)では、変動金利で0.002%、固定金利で0.070%と以前よりもさらに低くなっています。

 

正直なところ、学生の頃は金利についてあまり意識したことはなく…。
この0.01%という金利も、当時は高いのか低いのかすら分かっていませんでした。

 

 

「あまりよく分からないけど、とにかく返せばいいんでしょ?」
そう思いながら返済を行っていたんです。

 

金融ライターになって思ったこと:「うわっ…、民間ローンの金利、高すぎ…?」

 

大学を卒業後、プリキュアになるという夢を諦め、紆余曲折を経て金融ライターになったJin。
そこで初めて銀行カードローン消費者金融の金利を知り、衝撃を受けることに…。

 

「うわっ…、民間ローンの金利、高すぎ…?」

 

もちろん企業なので、利益を出すのが当たり前。
奨学金の金利よりも高いだろうというのは予測していました。

 

しかし、実際の現在の返済状況と、銀行カードローンなどの金利を適用した場合とを比較してみると、そこには大きな違いがあったのです。(当たり前かもしれませんが。)

 

先にお伝えしたように、自分の場合だと毎月の返済額は2万円、借入れ金額は合計480万円です。
利息を含むと、総返済額は480万4,720円!
返済期間20年で、利息分は「4,720円」のみ!(…神様かな?)

 

一方、銀行カードローンでは480万円を借りる場合、適用金利は平均6.0%~7.0%程度となっています。
これを20年で返すとすると、毎月の返済額は37,000円!
総返済額はなんと893万円に!(…ヤ〇ザかな?)

 

比較すること自体アレなのかもしれませんが、総返済額の差がえげつない…。

 

またそもそも銀行カードローン系は、支払い方式に「残高スライド方式」を採用しているため、元金が減っていきません。
このため一向に返済が終わらないようになっているんです。

 

奨学金については昨今様々なことが言われていますが、少なくとも民間の金融機関が提供している教育・学生ローンよりも金利は1,000倍以上もお得
こうしてみると良心的な方なんだと実感しました。

 

以上のように金融ライターになって初めて、銀行カードローンと比べて恵まれていることが分かったこの奨学金。
そうはいっても、現実には奨学金の延滞や、それによる自己破産が増加しています。
現在返済を行っているJinも、毎月の収入に余裕があるわけではありません。
そもそも大学を卒業してからまだ一年も経っておらず、就活に失敗し今はアルバイトとしてライターをやっている身。
それでも、毎月2万円の返済が不可能になるほどではありません。

 

一体どうしてこのようなことが起こってしまうのか、次からみていきたいと思います。

 

奨学金の返済が出来なくなってしまう理由とは

 

率直に言って、奨学金の返済ができなくなってしまう理由は皆さん想像がついているかもしれません。
ここでは日本学生支援機構の調査をもとに、なぜ延滞が始まってしまうのか、表にしてみました。
以下は平成28年に、返済を三か月以上滞納している方(19,623人)を対象に、返済が延滞し始めたきっかけについて調査したものです。

 

出典:平成28年度奨学金の返還者に関する属性調査(概要版)

 

ご覧のように、上位には経済的な事情や入院、事故など身体に関する事情が見受けられます。
Jinが気になるのは「返還するものだと思っていなかった」という点です。

 

正直に言ってしまえば、、「ありえない」と思います。
基本的に奨学金については、返還をするものであるとの説明を必ず受けることになっています。
また卒業した後に、奨学金の返済が始まる前も自宅に通知が届くようになっているんです。

 

冒頭で取り上げた写真は、まさに返済が始まる一か月前に届いたもの。
しかもこのような通知が自宅に届いたのは一回だけではないんです。
私は確認していなかったのですが、身内によると「4~5回」は届いていたとのこと。
本来返還するものでなければそのような通知は来ないはずですよね。
これから奨学金を借りる、あるいは返済をする方はこのようなことがないようにご注意を。

 

ただ、上に挙げた表はあくまで「延滞が起こったきっかけ」に過ぎません。
病気や事故などはもちろん、ちょっとしたミスや勘違いも含まれています。

 

問題になっているのは奨学金の長期の延滞。
ここでは同様に日本学生支援機構の調査結果を取り上げてみます。

 

出典:平成28年度奨学金の返還者に関する属性調査(概要版)

 

上記表を見ると分かるように、「本人の低所得」、「失業中」、「本人の借入金の返済」など経済的な事情や、病気などの健康上の事情が背景にあることが分かります。
先に取り上げたきっかけの理由とはやや変わっていますね。

 

金融ライターのJinが気になるのは、上記項目のうちの「本人の借入金の返済」。
奨学金の返済を行いつつ、その他の借入金の返済も行っていくとなると、返済がいつまでたっても終わらない可能性が出てきます。

 

 

借金の返済だけでなく、毎月の生活費ももちろん必要。
こうなってしまうと、奨学金の返済は不可能になってしまいます。

 

実際に朝日新聞の調査で自己破産の件数の増加のニュースが取り上げられていました。

 

国の奨学金を返せず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっている。過去5年間の自己破産は延べ1万5千人で、半分近くが親や親戚ら保証人だった。

 

引用記事:奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる

先ほどの表にも、「本人親の経済困難」が延滞の理由として挙げられていましたね。
人的保証を利用している学生の場合、親が連帯保証人となっていることが多いので、上記記事のように自己破産が連鎖することになってしまいます。

 

自己破産などの債務整理をしてしまうと、信用情報に登録される(ブラックリストに登録される)ことになるので、最低5年以上は新たに金融機関で借入れを行うことや、クレジットカードを作る、ローンを組むことができなくなります。

 

 

また2018年にこんなニュースも話題になりました。

国の奨学金を借りた本人と連帯保証人の親が返せない場合に、保証人の親族らは未返還額の半分しか支払い義務がないのに、日本学生支援機構がその旨を伝えないまま、全額を請求していることがわかった。

 

引用記事:奨学金、保証人の義務「半額」なのに…説明せず全額請求

 

 

保証人に伝えなかった理由について日本学生支援機構は、利用者の人数が多く作業が膨大になると答えていますが、Jinとしては意図的なものを感じて仕方がありません。
保証人に伝えないことが法律違反とはならないため、回収率を上げるためにやっているのではないか、そのようなことを考えてしまいます…。

 

奨学金の延滞理由にある学費の上昇、実際どれくらいあがってるの?

 

これまで見てきたように、奨学金の延滞の理由については、本人や親の経済的事情、健康上の理由などがあることが改めて分かりました。
これらは昨今言われている景気の悪化、学費の上昇、非正規雇用の増加が要因だといわれています。
今回は学費の上昇に焦点を当てて取り上げてみようと思いますので、高校生の方はぜひ参考にしてください!
学費の上昇はよく言われていますが、昔と今とでどれくらい変わってるのか、文科省のデータからグラフを作ってみました。

 

出典:(参考資料)国公立大学の授業料の推移 「文部科学省」から作成。

 

上記の表で分かるように、私立大学の授業料は年々上昇中。
また国公立大学の授業料は上がってはいるものの、2005年あたりで落ち着いていることも見て取れますね。

 

そこで本当に学費が上昇しているのか、Jinが通っていた大学(私立文系)の授業料をもとに、自分が入学した時と現在で比較してみました。
自分が入学したのはほんの数年前ですので、学費はそれほど高くなっていないと予想しますが、結果はいかに。

 

入学時 2019年現在
1年次 121万円 130万円
2~4年次 102万円 111万円

 

 

バッチリ上がってますがな!(激おこ)

 

この数年で9万円、4年間で36万円も学費が高くなっていることに、正直驚きました。
これ、今の学生さんは気付いているのでしょうか…。

 

この学費上昇の流れは、何も私立に限ったことではありません。
昔とは違い、国立の大学においても学費の値上げの動きがあるんです。

 

国立大学の授業料は、文部科学省により、2005年度に一律53万8,000円に設定されて、現在までに至っています。
少なくとも国立大学の学費はこのまま変わらないんだ(安心)…。
そう思っていた矢先、昨年の2018から一部の国立大学で、授業料が値上げされる動きが起きました。

 

 

まだ東京工業大学と、東京芸術大学の2校のみですが、ここから後に続く大学が出てくる可能性もあります。

 

国立大学においては、文科省により各大学の判断で上限64万円までの学費の値上げが認められており、上記二校は上限までの値上げを実施したということに。
言い換えれば学費が値上げされるとしても、最高40万円にとどまることになりますが、それでも4年間で40万円の値上げは痛い…。

 

引用記事:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3976467008012019MM8000/

 

以上のように奨学金の延滞とその理由について取り上げてきましたが、やはり学費の高騰は苦しいところ…。
これに加えて非正規雇用の増加での低所得化も延滞してしまう要因としては大きいでしょう。

 

奨学金を借りる前にこんなことまで予測できるはずもありません。
大学に入る前、また卒業した後にも頭を悩ませるこれらの問題、奨学金の返済に苦しむ方が出てくるのも致し方なし…。

 

その一方で、許せない延滞理由も中にはありました・・・

  • 忙しかった
  • 返還を忘れていた等のミス
  • 返還するものだと思っていなかった

このような理由には怒りさえ感じます。

 

金融ライターとなって初めて、奨学金が民間のローンよりも金利面でおよそ1,000倍恵まれていることに気付きました。
これほど恵まれた国の奨学金制度のおかげで大学にも進学でき学べたこと。
jinはこの制度に感謝の念しかありませんし、返済はつらいけど絶対返さなきゃと思っています。

 

そのような考えになれたからこそ、せっかくのボランティアのような融資制度を足蹴にするような行為には腹が立ってしまいます。
制度の維持のため、次の世代の学生のために、こういった方が少なくなればいいと思い、今回コラムを書かせてもらいました。
Jinも頑張って20年間返済を行っていこうと改めて決意しているところです。

 

奨学金は延滞してはいけない!そうなる前に相談ができることを知ってほしい

 

これまで奨学金以外に借金をしたこともなく、金利について詳しい知識も興味もなかったJin。

 

現在奨学金の返還回収率は、第一種奨学金で97.6%、第二種奨学金で96.5%です。
Jinもこれを知ったとき、「なんだ、ほとんどの人が返済を行っているじゃん」
そう思いました。

 

しかし考えてみれば、奨学金の金利は現在、第一種は無利息、第二種は0.01%(固定金利の場合は0.27%)となっています。
民間の金融機関とは違い、お金を貸す側にとっては、これで制度を維持しなくてはならないのです。
僅かでも延滞や貸し倒れが起これば、たちまち制度の維持が厳しくなるのは当然といえます。

 

日本学生支援機構が制度の維持のために返還金の回収に力を入れるのも、今では理解できるようになりました。
奨学金については様々なことが言われていますが、Jinも奨学金(という名の借金)を借りなければ大学に行くことが出来なかったのは事実です。

 

日本学生支援機構では、返済に困難な方のために、下記の制度を用意しています。

  • 減額返還制度
  • 返還期限猶予制度
  • 返還免除制度

しかし以上のように返還を支援する制度があるものの、本当に苦しい方への救済になるかは不透明。
それでも返済が大変な方はやはり自己破産などしかるべき手段を取るしかないでしょう。

 

 

2020年追記:コロナの影響で学費の支払いが難しい方の選択肢!急ぎでお金が必要ならつなぎ融資の検討も!

 

2020年新型コロナウイルスの影響で自分のアルバイト収入はもちろん、家族の収入が減ってしまった方もいるかもしれません。

 

このような場合に学費の支払いが難しくなってしまった方のために、給付型奨学金や融資制度など様々な制度の受付が始まっています。

 

学生向けの給付・融資制度としては以下のようなものがあります。

 

  • 高等教育修学支援新制度(今回ご紹介したもの)
  • 給付型奨学金(家計急変)
  • 貸与型型奨学金(家計急変)
  • 国の教育ローン

 

以上のような給付・融資制度があるものの、融資までに時間がかかり、急ぎの方の解決策にはなりません。

 

もし一日でも早くお金が必要という場合は、そうした融資を受けるまでのつなぎとして即日融資が可能な消費者金融を利用するのも一つの方法です。

 

さらにプロミスなどCMでもおなじみの消費者金融では、はじめての方なら30日間無利息で借入が可能です。

 

仮にご紹介したような給付・融資制度を受けられた後は、消費者金融でつないだ分は無利息で返済できます。

 

とくにプロミスでは唯一初回借入日の翌日から30日間無利息が適用される独自のメリットも。

 

このような使い方ができるので、状況や希望にあわせて上手く活用していきましょう。

 

新型コロナウイルスの影響で、急ぎでお金を借りたい方はプロミスアコムなどの消費者金融を利用されると良いでしょう。

 

 

あわせて読みたい 子育て世帯の方が受けられる給付金や融資制度まとめ

 

奨学金の長期延滞が増えていく中で、ついに日本学生支援機構が動き出すことに…。

 

Jinが丁度このコラムを執筆していた2019年1月9日、驚くべきニュースが取り上げられました。

 

 

それはなんと、「奨学金の利用者全員から保証料を取る」というもの。
同時に保証人が不要になるというこれまでの奨学金制度を大きく変えるほどのニュース。
あわてて内容を追記していたら収拾がつかなくなったので、これについては次回に取り上げることにします(´;ω;`)

 


Jin(キャッシング大全専属ライター)

 

アニメ・ソシャゲが趣味のオタク。金融だけでなく、政治やら経済やらにも関心がある模様。現在半泣きで奨学金を返している20代なのはここだけの話。

プロミス
※ 原則電話による在籍確認なし
※ 最短3分融資は可能ですが、お申し込み時間や審査によりご希望に添えない場合があります。

アコム
※ 最短20分融資は可能ですが、お申し込み時間や審査によりご希望に?沿えない場合がございます。
※ 原則、在籍確認なし(原則、電話での確認はせずに書面やご申告内容での確認を実施)

 

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